次の日、コアスタッフ会議があり、今週末の第2回説明会に向けての戦術を練っていた。
大手不動産会社勤務の副代表は、敷地について調べたそうである。というのも、マンションの計画地は、地主だったおばあさんが所有していたところのみであり、売ってしまった息子の家があった地続きの土地も売却していたので、その土地が何になるのか説明がない。もしかしたら、この土地を含めると面積が3000uを超えるので、開発行為を逃れるためにそうしたのではないかと思ったのだそうだ。そこで、登記簿を入手したところ、合計しても3000uには、あとわずか足りないそうである。しかし、その土地が何になるのかきちんと説明してもらわないとと息巻いていた。
他には、これといった名案は浮かばず、スタッフには、そろそろ疲れの色も見えだしていた。そこで、昨日得た地区計画の情報を伝えた。はじめは、皆、半信半疑だったが、「溺るる者はわらをも掴む」ではないが、少しでも可能性があるなら、努力しようという話になり、反対運動と並行して地区計画の準備を進めることになった。
これで一応コアスタッフに承認されたので、翌日市役所に向かう。続きを読む