2006年04月11日

地区計画は甘くない!

□地区計画は「わら」?
 次の日、コアスタッフ会議があり、今週末の第2回説明会に向けての戦術を練っていた。
 大手不動産会社勤務の副代表は、敷地について調べたそうである。というのも、マンションの計画地は、地主だったおばあさんが所有していたところのみであり、売ってしまった息子の家があった地続きの土地も売却していたので、その土地が何になるのか説明がない。もしかしたら、この土地を含めると面積が3000uを超えるので、開発行為を逃れるためにそうしたのではないかと思ったのだそうだ。そこで、登記簿を入手したところ、合計しても3000uには、あとわずか足りないそうである。しかし、その土地が何になるのかきちんと説明してもらわないとと息巻いていた。
 他には、これといった名案は浮かばず、スタッフには、そろそろ疲れの色も見えだしていた。そこで、昨日得た地区計画の情報を伝えた。はじめは、皆、半信半疑だったが、「溺るる者はわらをも掴む」ではないが、少しでも可能性があるなら、努力しようという話になり、反対運動と並行して地区計画の準備を進めることになった。
 これで一応コアスタッフに承認されたので、翌日市役所に向かう。続きを読む
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2006年04月10日

地区計画でマンション建設を阻止!?

□反対運動は住民のエゴ?

「おまえ、マンションの反対運動してるんだって?」「あぁ、一応ね」「なんでまたそんなことしてるの」「なんでって、建って欲しくないから」「建って欲しくないって、おまえ何の仕事してるの?おかしいじゃん!」
大学時代の友人からの電話である。彼は、大手のゼネコン設計部に勤めていた。
「そうかなぁ。何でも建てればいいっていうものではないし、周辺の環境を考えると賛成できないからね」
「でも、マンションが建つ地域なんだろ?そこに建てるなっていうのは、住民のエゴだぜ。」
「エゴなんていわれるとは思わなかったよ。まぁ、君も自分の家の隣に計画されたらそういう気持ちになるよ。」
「いいや、ならないね。それが俺の仕事だもの。まぁ、そんなことしてたら飯食えなくなっちゃうから、いい加減にやめることを勧めるよ。じゃぁね。」

彼だけではなかった。私の廻りにも私の行動に疑問を投げかける人たちがいた。
「どうせ建っちゃうんだから、そんなのに熱を入れても無駄でしょ?」
「建たないわけないじゃん!これが建たなければ、俺の物件なんてもっと建たないよ」
「デベロッパーは、利益率もちゃんと計算して計画しているんだから、何言っても計画が変更されるなんてあり得ないよ。そんなことわかっているでしょ?」
確かに彼らの言うことには一理ある。というか、それが正論なのかもしれない。既成の住宅地に新参者が来たら「ここでは、このようにしてもらわないとならない」というのは、住民のエゴなのか?そんなことを考えていると、次の一手などまったく思い浮かばなかった。
「やはり、計画変更も無理かなぁ。むしろ工事協定書の内容を充実した方が、近隣の人たちのためかもしれない。」などと消極的な方向へ気持ちが落ち込んでいた。続きを読む
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2006年04月09日

地区計画が承認されました

長い間の沈黙から、突然スターウォーズエピソードシリーズのようですが、3/17の都市計画審議会で我々の地区計画は無事承認されました。
審議会通過までは、なかなかここに書き込むことができませんでしたが、これからは時間を見つけて、それまでの経緯を紹介するつもりです。
posted by F at 19:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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